マーケターのためのデータ分析と最適化の黄金時代は目前に迫っています。それはデータの価値をエコシステム全体に拡大できる時代であり、マーケティングチームとEコマースチームが足並みを揃えて連携する時代であり、メールとモバイルを通じてより強力な顧客エンゲージメントを実現する時代です。
しかし、このデータにもとづく進化には、いくつかの障壁も存在します。Salesforceの『マーケティング最新事情』レポート最新版によると、昨年の全体的なマーケティングパフォーマンスとマーケティング投資による成果に完全に満足している「パフォーマンスが高いチーム」は14%しかいません。
マーケターがイノベーション戦略を推進する際に、特に役立つ要素は3つあります。
顧客向けにSpring ‘22のリリースで公開されたMarketing Cloudの最新版では、マーケターがデータの効果を存分に活用できるように支援します。ここでは、今年のイノベーションを後押しする7つの新しい機能について詳しく解説します。
Marketing Cloud Intelligence Reports for Marketing Cloudでは、マーケターがメールメッセージングを最適化するための新しいフィールドを複数導入しています。新しい22個のフィー ルドは、以下のような機能をもたらします。
詳細については、デモ(英語)をご覧ください。
マーケターは、独自のトラッキング、クエリ、インポートを実施し、モバイルエンゲージメントにもとづいてリターゲティングを行っていました。Marketing Cloud最新版のモバイル関連の機能強化により、ユーザーはモバイルのプッシュ通知やアプリ内エンゲージメントを通じて顧客の行動を把握し、カスタマージャーニーを容易に調整できます。
新たな機能は以下のとおりです。
詳細については、デモ(英語)をご覧ください。
パートナーは、マーケティング戦略を成功に導くために不可欠です。そのパートナーと連携する場合、プラットフォームのセキュリティ確保がますます重要になります。Marketing Cloud Customer Data Platform + AppExchangeでのパートナー統合により、オープンエコシステム のさらなる可能性を広げ、顧客データを拡張できます。
Salesforce AppExchangeとの統合により、パートナーのオープンエコシステムにアクセスして 以下のようなメリットを得られます。
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多くのマーケターは、急速に拡大する組織で働いています。あるいは、複数の地域で複数のブランドを展開する組織に所属し、それぞれが個別に顧客基盤を確保しているケースもあります。新しいBusiness Unit Aware統合により、マーケターはMarketing Cloud Customer Data PlatformとMarketing Cloudを統合する際に、ブランドと地域的な境界を保持できます。
Business Unit Aware統合には、以下の用途があります。
注:この機能については早期導入企業で現在テスト中です。テスト終了後に全体公開の予定です。
デジタルファーストで体験を重視する現代の顧客は、その大部分が「企業が提供する体験は製品・サービスと同じくらい重要だ」と回答しています。この期待に応えるために、Eコマースチームとマーケティングチームは一丸となって活動しなければなりません(英語)。しかし、このビジョンは必ずしも現実的ではありません。多くの場合、これらのチームは縦割り構造のプラットフォームで仕事を進めており、データが分断されているため、互いに連携して顧客体験のパーソナライズを促す機会を失っています。
今回のMarketing Cloudリリースでは、こうしたマーケティングパフォーマンスとEコマース成果を一致させるために、Marketing Cloud Intelligenceに一連の機能強化を導入しています。これらの機能強化により、デジタルチームを連携させ、インテリジェンスを活用することで、顧客体験をパーソナライズし、ROIを高めて、売上向上を果たすことができます。
新たな機能は以下のとおりです。
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人工知能(AI)を活用してメッセージを送信しているマーケターのエンゲージメント率は22%向上(英語)しています。Einstein AIは、Marketing Cloud Account Engagement (旧 Pardot)で適切な数のメッセージを送信し、Automation Studioでメッセージを適切なタイミングで送信し、Marketing Cloud Intelligenceでメディア計画を最適化することで、マーケターが豊富な情報にもとづいて意思決定を下せるように支援します。
新たな機能は以下のとおりです。
詳細については、デモ(英語)をご覧ください。
絶えず変化するプライバシー環境では、メールキャンペーンの成功を判定するための指標も常に流動的です。今後のMarketing Cloudリリースでは、Account Engagementの最新機能を使用してメールマーケティング戦略を進化させ、重要な指標に集中できます。
Opens Activity Auditでは、Engagement Studio、Automation Rules、Dynamic Listsでメールの開封に使用している場所を特定し、マーケティングプログラムの優先順位付けと変更管理を支援します。
この機能は、以下の効果を発揮します。
詳細については、デモ(英語)をご覧ください。
顧客データの基本やマーケティングでの活用方法をより詳しく知りたい方はこちらの動画も併せてご覧ください。
Sara Feffermanは、サンフランシスコを拠点に活動する製品マーケティングマネージャーです。Marketing Cloudのリリースマーケティングをサポートしています。