SalesforceのCMO、Sarah Franklinが、業界をリードするマーケティングリーダーたちにお話を伺う新たなシリーズが始まりました。

2021年、私はSalesforceのプレジデント兼マーケティング部門最高責任者(CMO)に就任しました。それはSalesforceで13年間追い続けてきた私の夢が叶った瞬間でした。しかし、それは大きな挑戦の始まりでもありました。世界では新型コロナウイルス感染症が依然として猛威を振るい、あらゆるところに影響を及ぼしていました。

昨年、マーケティングリーダーたちは伝統的なマーケティング方法を根本からひっくり返しました。わかっていたつもりだったことをすべて見直し、再構築せざるを得なくなったのです。なかでも、カスタマーサクセスを実現し、顧客ロイヤルティを獲得することを目的としたオーディエンスとの新たな方法の模索が大きな課題になりました。そこで、私はコンピューター画面の前から立ち上がり、業界でも特に革新的なマーケターたちに実際に会いに行くことにしました。このプロジェクトを「Connections with Sarah Franklin(英語)」と名付け、新たなビデオシリーズとしてお届けします。

ワクチンのおかげで、カリフォルニアからテキサス、ハワイにいたるまで、実際に足を運べるようになりました。経験豊富なマーケティングリーダーたちの考えや専門知識を伺い、それを皆様に届けてまいります。 

 

"オーセンティックマーケティングとは、オーセンティックマーケティングとは、何かを売るのではなく、役に立つ存在としてサポートを提供することです。"

-Twilio CMO、Sara Varni氏


このシリーズでは、現在活躍しているマーケティングリーダーが劇的な変化が生じているなかで戦術をどのように一新しているのか、マーケティングの今後の方向性についてどのように考えているのかを紹介してまいります。

第1回目となるエピソードでは、Twilio社(英語)のCMOであるSara Varni氏にお会いし、彼女のチームがオーセンティックマーケティング(真のマーケティング)にどのように取り組んでいるかについてお話を伺います。オーセンティックマーケティングについて彼女は次のように述べています:「オーセンティックマーケティングとは、顧客と話ができる立場を獲得し、自社や自社製品の都合よりも顧客のニーズを優先したコンテンツを届けることです。何かを売るのではなく、役に立つ存在としてサポートを提供することこそがオーセンティックマーケティングの核となる考えです。私たちはそれを信念として日々の業務を行っています」。

多くの組織では、正当性、信頼、目的(従業員と顧客の双方にメリットをもたらすもの)を確立することに注目が集まり、最優先事項になっています。

今回の対談はボーリング場で行われました(Varni氏のボーリングスキルは驚異的でした)。その中で、私たちは直感を信じること、受け身にならないことの大切さについても話し合いました。

「多くのマーケティング組織がサービス組織になりがちです。そうなるとメールが届くのを待つだけになります。それでも、それなりの仕事はできるでしょう。しかし、受け身になっているだけでは成果もそれなりです。だからといって、イノベーションを起こさなければならないというわけでもありません」と彼女は言います。

次回は、サンフランシスコ湾を超えてe.l.f. Cosmetics(英語)のCMOであるKory Marchisotto氏にお会いします。オースティンではIBMのCMO、Carla Pineyro Sublett氏にお会いします。また、ハワイ諸島のカウアイ島では、ビッグウェーブサーファー、Laird Hamilton氏のもとを訪ね、XPT Extreme Performance TrainingとLaird Superfoodという2つのビジネスをどのように立ち上げてマーケティングを行っているか伺います。

私が知りたいのは、ゲストがどのような課題に直面し、克服したかといったストーリーです。前例のない1年となったこの1年間、そこで得られた教訓には普遍性があり、互いに学ぶべき点があるはずです。

今年は「Connections」の年として、世界中のもっとも革新的なマーケティングリーダーにスポットを当てていきます。どうぞご期待ください。。

 

 


 

  

 


 

Sarah FranklinはSalesforceのマーケティング部門最高責任者です。その前は、プラットフォーム、Trailhead、および開発者担当のエグゼクティブバイスプレジデント兼ジェネラルマネージャーを務めていました。  

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