Leading Through Change - いま、私たちができること。-
小売業は今まさに大きな転換点を迎えています。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で米国全土で緊急体制が敷かれ、国民の大多数が外出を自粛しています。その結果、食料品やその他の生活必需品に対する需要が急激に上昇する一方で、お客様や従業員の安全に対する懸念が広がっています。
小売企業は、求められる品揃えや販売手段、消費者の購買行動の劇的な変化に対応しながら、この状況にスピーディかつ柔軟に対応しています。今回のブログでは、小売の常識が変化するなかで、小売企業が課題に取り組みながら信頼を得る方法をご紹介します。
手指用除菌ジェル、ミネラルウォーター、トイレットペーパーなどの商品が店頭から姿を消しました。パンや缶詰製品の在庫さえも不足している地域もあります。実際、3月13日から15日にかけて実施した調査によれば、米国で家庭用食料品を購入した人の44%が、健康を維持して不測の事態に備えるために清掃用品、医薬品、パーソナルケア商品、食品を買いだめをしたと答えています。
ここからは、求められる製品の突然かつ予想外の変化へに対し、全力で対応するためのベストプラクティスをご紹介します。
消費者が外出自粛を続けるなか、配達サービスアプリに対する需要が急激に高まっています。前月の1日当たりの平均ダウンロード数と比べると、Instacartで218%、Walmart Groceryで160%、Shiptで124%増加しています。高齢者のように、従来は配達サービスアプリを利用していない世代も新たなテクノロジーを利用し始めています。
非接触型の決済や配達サービスなどを拡大し、店舗内を移動したり近距離で接触したりしなくても食料品やその他の必需品を消費者に提供できるようにしましょう。
健康と安全に対する前例のない脅威によって、実店舗ではこれまでには必要とされなかったような対策が求められています。ここで、感染リスクが特に高い人たちを守るための取り組みをご紹介します。
高齢者や免疫障害のある人だけが買い物できる時間を設ける – 最も清潔で在庫が充実している朝の開店時に、こうした人々を迎え入れます。
安全対策を導入する – 一度に入店できる人数を制限し、お互いの間隔を約1.8メートルずつ空けるよう消費者にお願いします。開店待ちやレジ待ちの列で並ぶ場所を床にテープを貼って示している食料品店もあります。
清掃業務を強化する – 開店時間を遅らせて、定期的な清掃を徹底します。店舗内の各所に手指用除菌ジェルを設置し、消費者と従業員に使用を推奨します。
食料品店やドラッグストアの従業員、特にレジ係や在庫担当など、人との接触がある場で働く担当者は、今回のパンデミックの最前線で戦うヒーローです。倉庫の従業員も、自分の健康を危険にさらしながら働いてくれています。企業のリーダーは次のような形で彼らを支援できます。
今は小売業界にとってまさに苦難の時期です。第1四半期にはデジタル分野で非常に健全な成長が見られましたが、実店舗への客足の大幅な減少を埋め合わせるほどではありません。しかし、この難局がもたらした課題に適応できれば、新たな顧客を獲得し、長期にわたる関係を築くことができます。顧客や従業員との直接のコミュニケーションや、ソーシャルメディアでのやり取りを強化するために、Salesforce Careソリューションがお役に立ちます。
連載「Leading Through Change - いま、私たちができること。-」では、この難局に直面しているビジネスリーダーのためのソートリーダーシップ、ヒント、リソースを提供しています。以下の記事もぜひご覧ください。