これからのマーケティングの世界においては、オートメーションだけでなくパーソナライズが進んでいくことは明らかです。メッセージはターゲットを絞れば絞るほど高い効果を発揮します。しかしながら、企業のマーケティング担当者は、「顧客の反響を増やすためにキャンペーンのカスタマイズやローカライズを行う裁量を、地域毎または事業部毎に、各ブランドのマーケティング担当者に与えつつ、いかにして企業としてのブランドとメッセージの一貫性を保つか」という永遠の課題に直面しています。

Pardotは、2013年にSalesforceの一員となって以来、マーケティング担当者が同じプラットフォーム上で営業チームと連携し、迅速に行動するための支援を続けてきました。昨年は、マーケティングチームが狙ったアカウント向けにキャンペーンをカスタマイズする際に必要な詳細のインサイトを提供する、高度なアカウントベースマーケティング(ABM)機能をローンチしました。しかしながら、B2Bマーケティングチームのニーズは依然として多様化しつつあります。そこで我々はエンタープライズ向けのマーケティングオートメーション(およびパーソナライズ)ソリューションをさらに拡張する新機能を提供開始しました。

 

Pardot ビジネスユニットの提供開始

我々はPardot ビジネスユニットを提供開始いたしました。これにより、地域毎、事業部毎や各ブランドは、セグメント化された自身の顧客にアプローチできるようになります。各ブランドや地域毎の事業部は、「見込み客がマルチブランド企業から受けるマーケティングの全体感に関するインサイトの不足」という特有の課題に常に直面しています。キャンペーンを企画するにあたって、マーケティングチームは規模や量(パーソナライズの少ない大規模アプローチ)と機敏さ(共通点の少ない個別対応型アプローチ)の二者の選択を何度も迫られます。その結果、顧客から見れば一つの企業であるにもかかわらず、内容に矛盾や重複があるメッセージが、同じ日に複数のブランドから届いてしまうといったケースが起こり得ます。

Pardot ビジネスユニットがあれば、企業は顧客をブランド、地域、業種で容易に指定してそのグループ向けのキャンペーンをカスタマイズできるだけでなく、各顧客が受け取るマーケティングの全容を把握できます。これらの機能が全て、単一のPardotに備わっています。これにより、マーケティングチームは重複しているアプローチを簡単に把握できるようになります。また、適切なターゲットへのアプローチを確保するとともに、見込み客プロファイルの重複を制限することで規制要件の遵守をサポートします。

 

 

例えば、製造業のマルチブランド企業の場合、顧客を業種(ヘルスケア、エネルギー、輸送など)と地域でセグメント化して、その顧客に関連のあるローカライズされたキャンペーンだけを実施することができます。また、Pardot ビジネスユニットには集約分析機能も備わっているため、マーケティング担当者はブランドや地域別のアプローチ同士を比較したり、グローバルエンゲージメント全体における影響度を把握したりできます。さらに、統一されたテンプレートをチーム間でシェアすることにより、ブランド全体のメッセージの一貫性や整合性を確保できます。このビジネスユニットは、重要なニーズを満たすエンタープライズ向けソリューションなのです。

 

 

TrailblazersであるVMware様のご紹介

当社のお客様であるVMWare様には、3年以上にわたって当社のマーケティングソリューションをお使いいただいています。(VMWare社の事例動画はこちら(英語)。) 同社は、Salesforce Pardotを活用して営業チームとマーケティングチームの情報源を統一したことにより、641%の投資リターン率を挙げています。(詳しくはこちら(英語)。)  同社のクラウドマーケティング担当シニアディレクターであるMichael King氏からは次のお言葉をいただきました。「PardotをはじめとするSalesforceのマーケティングソリューションを活用したことにより、わずか90日以内でマーケティング用の完全なバックオフィス体制を構築できただけでなく、事業に対するマーケティングの貢献度を増加させることができました」

 

マーケティングオートメーションをより効果的に実施するために

マーケティングオートメーションを効果的に遂行するには、見込み客ごとの属性やステージに合わせてシナリオを作成し、マーケティングオートメーションツールで確実に実行していく必要があります。しかしこのシナリオ立案は、多くのマーケターにとって大きなハードルになっていることが少なくありません。そこでSalesforceでは、すでに実用レベルで使われているシナリオをebookにまとめ公開しています。これからPardotを使い始める方も、すでに使っている方も、営業・マーケティング活動を一歩先に進めるために、「いまから始める マーケティングオートメーション定番シナリオ20選」をダウンロードして、業務にお役立てください。

 

 

本ブログは、米国で発表した「Introducing Pardot Business Units – Personalized Enterprise B2B Marketing at Scale」の抄訳版です。