ネオス株式会社でSalesforceのシステム管理者やコンサルタントとして活躍し、Salesforceのパートナービジネスの立ち上げにも携わる佐藤夕佳氏。彼女は2児の母であり、シングルマザーであり、さらなるキャリアアップを目指すビジネパーソンでもある。彼女にこれまでの経験やこれからのキャリアの展望について聞かせてもらった。

キャリアの転換期となった
友人との出逢い

私が新卒として就活した時代は就職氷河期。しかし、当時アルバイトをしていたご縁もあってマクドナルドに就職することができました。入社してからは店舗でマネージャー業務に勤しむ日々。大きい店舗で100 名近くが働いており、様々な方とやりとりする必要があったのでコミュニケーション能力が鍛えられました。
しかし、業務が忙しい上キャリアへの不安もあり、結婚を機に退職を決意、専業主婦になりました。このときが26 歳。翌年に子どもが生まれ、やがて2 人目にも恵まれ、下の子が3歳になったのを機にパートの事務職として調査会社へ。その後、離婚を経験して実家に戻ったのですが、実家の手厚い支援を受けられたこともあり時間の制約が少なくなったため、子供の将来の教育費も考えて契約社員としてフルタイムで働くことにしました。
しばらくは仕事が楽しかったのですが、任される仕事が増えるにつれ、時期によっては毎日終電、土日も出勤、さらに月の半分が出張という壮絶な日々に。このとき、私は38歳だったのですが、さすがのハードワークに「いつまでこんな働き方ができるのだろうか」と焦りを覚えるようになりました。
そんな折、出張帰りの乗り換えの駅で偶然地元の友人と出会い、飲みに行くことに。そこで働き方の相談をしていると「子どものためにも、うちの会社に転職しないか」とまさかのお誘いが。それがネオス株式会社でした。あの偶然の再会がなければ、今のようなネオスでのキャリアはなかっただろうと思います。

Salesforceとの出逢いで
自分のキャリアが見え始めた

ネオスには庶務担当の契約社員として入社。しばらくして社内で導入したSalesforceを本格利用しようという動きがあり、紆余曲折を経て私が担当になりました。しかし、引き継ぎで見たウェビナーの内容にまったくついていけず。さらに「Salesforce World TourTokyo 2016」に参加したとき、想像を圧倒的に上回るSalesforceの規模感を目にして驚愕。このとき「これはマズイことを引き受けた」と感じました。ただ、当日会場に設けられていたユーザグループのブースで「システム管理者は社内では孤独になりがちだが、ユーザー会に参加すれば仲間ができる」と聞き、その場で入会。以来、Salesforceの動画を片っ端から見て、ユーザー会も可能な限り参加し、積極的に知識を吸収していきました。その後、Trailheadでの学習などを通じ、SalesCloudコンサルタントなどの資格を取得。ユーザ会やイベントでSalesforceシステム管理者としてキャリアを築いている人がいるのを知り、私もキャリアアップを望めるのではないかと思うようになりました。

今ではコミュニティグループの運営にも携わる機会をいただけているので、今まで色々教えてもらった分、今度は多くの人の助けになりたいと思っています。また目に見えるスキルを得たこと、Salesforceビジネスの立ち上げなどが評価され、2018 年9月からは正社員になれました。最後に正社員だったときから結婚、離婚を経て、パートに契約社員にと10数年かかりましたが、今はSalesforceをきっかけに「もう一つ上のキャリアを目指そう」とがんばれる自分がいます。