毎年、世界中の経営者やビジネスリーダーたちが一堂に会し、世界経済やテクノロジー 、環境問題などさまざまなテーマについて議論する世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)。1月22日から25日まで開催された今年の会議には、Salesforceの創設者であり、会長兼co-CEO(共同最高経営者)のマーク・ベニオフをはじめ、Salesforceのリーダーたちがさまざまなセッションやプログラムに参加しました。今回は、ダボス会議3日目のハイライトをお届けします。(全日程のハイライトはこちら(英語)をご覧ください。)

 

ダボス会議3日目は、海洋保護に重点を置いた「オーシャンズデー」でした。

インクルーシブ(誰も置き去りにしない社会をめざした理念)、環境、平等に関するプログラムを通じて、Salesforceはこの重要な機会をどう活かしたのかご紹介します。

 

 

第5次産業革命: 地球を救う

「今後10年間は第5次産業革命と位置付けて、地球を救うことに重点を置く時代になるでしょう」ダボス会議3日目の木曜日、世界経済フォーラム創設者兼会長のクラウス・シュワブ氏と行ったファイアーサイド・チャット(炉辺談話)において、ベニオフが語ったことばです。 (動画はこちら(英語)

「やるべきことは山ほどあります」とベニオフ。 「気温の上昇が海に影響し、酸性化を招き、生態系に変化をもたらしていることは明らかです」

「自分自身に問いかけねばなりません。この世界を今から10年後、20年後の子供たちに残すことができるのかと」 ベニオフは訴えます。 「パリ協定で設定された目標を考えれば、その思いが新たになるはずです」

さらにベニオフは、第4次産業革命が地球を救うテクノロジーの先駆けになったと指摘しました。 彼は若い世代がこの取り組みで重要な役割を果たすだろうと言います。 「グローバルシェイパーズ(20歳〜33歳までの若いリーダーたちで構成された世界経済フォーラムの国際組織)だけでも、若きグローバルリーダーだけでもなく、学校から出てきたばかりの世代が登場してきているのです。 生物の多様性に関するアイデアやリーダーシップを持ち合わせた、とても頼もしい世代です」 詳しくは、Salesforce Newsroom(英語)をご覧ください。

上の写真:各界の著名人たちが平等と環境についてアイデアを交換しました。 ブラック・アイド・ピーズのオリジナルメンバーで慈善活動家のウィル・アイ・アム氏、U2のリードシンガーで社会活動家のボノ氏、ベニオフが、木曜日にベニオフ主催で行われた「第4次産業革命」をテーマに行われた昼食会で同席しました。
 
下の写真:壇上にて。左からベニオフ、科学者のジェーン・グドール博士、ボノ氏、10代の気候活動家グレタ・トゥーンベリ氏、外交官で環境保護活動家のクリスティアナ・フィゲレス氏、SOMPOホールディングスグループCEO 取締役社長の櫻田 謙悟氏、ウィル・アイ・アム氏。 素晴らしい景観を望むドームの下で、登壇者がランチタイムの人々により良い未来の構築について呼びかけました。

参加メンバーの声

"プラスチックは私たちの世代の放射性廃棄物です。 – Salesforce会長兼co-CEO(共同最高経営者)兼創設者、マーク・ベニオフ

 

「私たちの情熱、ハート、頭脳を結集しましょう。 そうすれば10年後、この世界を孫たちに残して、私は心安らかにこの世を去ることができるでしょう」 – 科学者、ジェーン・グドール博士

 

「私たちは決断しなければならない。 消防士になるのか、それとも放火犯になるのか?」 – ミュージシャン/活動家、ボノ氏

 

「テクノロジーを発展させると同時に、歴史と教養に蓄積されてきた知恵をさらに高めていく必要があります」  – SOMPOホールディングスグループCEO&取締役社長、櫻田 謙悟氏

 

「この危機は私たち全員が招いたと言う人もいますが、 それは正しくありません。 全員に責任があるなら、非難されるべき人は誰もいないことになりますが、 非難されるべき人は存在します。 一部の人は、莫大なお金を得るために、お金では買えない価値あるものを犠牲にしてきたことを知っているでしょう。 そういう人々の一部が、今日この場にもいます」 – 10代の気候活動家、グレタ・トゥーンベリ氏

 

本ブログは、米国で公開した Today at Davos With Salesforce – Thursday, Jan. 24 の抄訳版です。