2018年12月5日(水)、東京ビッグサイトにて、Salesforceの年次イベントにして国内最大規模のクラウドイベント、Salesforce World Tour Tokyoが開催されました。事前登録者数は1万5000人以上、基調講演の会場には実に約3600人(サテライト会場にも約1000人!)ものお客様が詰めかけ、ライブストリーミングの視聴数は20万を超えました。

冬の熱い1日のなかから、トップ10のハイライトをお届けします!

 

1. A Celebration of Trailblazers 〜ようこそ 夢を現実に変える人々 "Trailblazers" が創る世界へ〜


光とドラミングが融合した「鼓和-core-」のパフォーマンスで幕を開けた基調講演会場には、テクノロジーの力でイノベーションを起こし、新しい世界を切り拓くTrailblazerたちが集結しました。

「Trailblazerとは、第4次産業革命といわれる時代にデジタル変革を進める企業や経営者、お客様、パートナーや開発者など、こちらにお集まりのみなさまのこと。この場をみなさまの取り組みや成功を祝福する機会に」。日本代表の小出伸一は、Trailblazerの日頃の貢献に感謝しつつ、日本市場におけるSalesforceの進捗を改めて紹介。さらに、Salesforceの投資部門である Salesforce Ventures が国内スタートアップ企業を対象とした1億ドルの「Trailblazer Fund 開設」を発表しました。(詳しくはこちら
今年9月に発表されたSalesforce Customer 360Einstein Voice などの最新のイノベーションも日本初お披露目。Salesforceの共同創設者で最高技術責任者(CTO)のパーカー・ハリス自らが紹介しました。さらに、Trailblazerとして登壇したネオス株式会社 佐藤 夕佳様に、パーカー・ハリスが「Golden Hoodie」をプレゼントする場面も(佐藤氏のブログはこちら)。さらに、ピンクの高速バスで知られるWILLER株式会社 (動画はこちら)や世界最大級の消費財メーカーであるユニリーバ社(動画はこちら)の成功事例について、デモを交えて紹介されました。

基調講演レポートの詳細はこちらのブログで紹介しています!

 

2.Road to 2020 未来へ

2020年、そしてその先の未来のために今、必要なアクションとは?「Road To 2020 -2020年に向けて、夢を現実に変える人々 "Trailblazers"が創る世界へ-」と題して実施された今回のスペシャルセッションでは、滝川クリステルさん、田中理恵さん、福澤朗さんという、豪華ゲスト3人が登場。それぞれの経験や社会貢献活動などを紹介するとともに、今後のチャレンジなどについて意見が交わされました。前日にフランスの「国家功労勲章シュバリエ」を受章したばかりの滝川氏が勲章を披露する一幕も。

 

3.あらゆる人が平等

平等はSalesforceのコアバリュー の1つ。あらゆる人が平等な社会を目指し、平等に関する話し合いやアクションを推進する場を設けています。今年のSalesforce World Tour Tokyo でも、各界のリーダー達の平等実現に向けたチャレンジや、意見が共有されました。「イクオリティ(平等)。社会を変える女性の活躍」のセッションでは、参議院議員・森まさこ氏が「災害時こそ、多様な対応が必要」と語り、 東日本大震災の福島復興の経験を踏まえた、危機管理における女性の役割についてご紹介。また、米国セールスフォース・ドットコム、チーフ アダプション オフィサー のポリー・サムナと、カスタマーサクセス統括本部グローバルシニアバイスプレジデントのジェイミー・ドミニチも、それぞれのキャリア観について語りました。
「Salesforce流 誰もが自分らしく働ける職場づくりへの取り組み」のセッションでは、男性、女性だけでなく、人種や信条の全てを認め合い、誰もが活躍できるSalesforce独自のOhana Culture(お互いを家族のように思い合う文化)や平等な職場づくりの一端を実体験とともに紹介しました。

 

4.AI ・インテグレーション

基調講演でのEinstein Voiceの紹介に続き、「Salesforce Einstein: すべてのビジネスユーザーのためのAI」では、Salesforce独自のAI・Salesforce Einsteinの最新動向をデモを交えてご紹介。データをもとに顧客のインサイトを発見するEinstein Discovery、機械学習を活用したEinstein 予測ビルダーなどの力で、専門的な知識がなくても自社に合わせたAIを作ることができる、Einstein Platformの強みが紹介されました。また、株式会社トレンドEXPRESS 代表取締役社長濵野 智成 氏 、事業推進本部 インサイドセールス部 マーケティング部 部長 竹本 有里 氏が登壇。DreamforceでSalesforce Einstein に出会い、導入を決めた経緯や、「それまで一週間かかっていた分析がわずか10分でできるようになった」とその効果を紹介しました。

(写真左:Salesforce成田、トレンドEXPRESS 竹本氏、代表取締役社長濱野氏、 Salesforce 早川)

次に紹介するのは、今回特に注目が高かったMuleSoftのセッション。導入済みの企業様も、Salesforceのアプリだけを利用しているわけではありません。店頭のPOSなどと連携したほかのシステムも利用しながら顧客データを一元管理するには、Salesforce以外のデータも柔軟に取り込める環境が必要になります。Salesforceは今年3月に、さらに踏み込んだインテグレーションソリューションの提供に向け、MuleSoftを買収しました。Salesforce World Tour Tokyoでは、あらゆる側面からカスタマーサクセスを支援するSalesforce Customer 360の実現のために、アプリケーション、システム、デバイス、データの接続でAPIが果たす力について、デモを交えてご紹介。さらにこれまで50社以上のMulesoft 導入のプロジェクトに携わってきた Deloitte Consulting Pty Ltd. (Australia)ディレクターの吉川洋介氏が登壇し、実際の顧客事例も交えてその活用法を紹介しました。(当日の模様は、こちらの動画でご覧いただけます。)

(写真左:Salesforce ワカマツ、Salesforce 岡本、Deloitte Consulting吉川氏) 

5. Salesforce コミュニティ

Community Area では、Salesforce Japan Admin GroupやDeveloper Group、Salesforce女子部など、Trailblazerコミュニティのメンバーたちが自らがワークショップを実施。活動のご紹介にとどまらず、参加者のみなさんとのハンズオンなどを通じてSalesforceの活用法やコミュニティのすばらしさを伝えていました。システム管理者向けの基調講演では、Salesforce Adminたちによるダンスも披露されましたよ!

 

6.ビジネスは、世界を変えるためのプラットフォーム

Salesforceはビジネスこそが、社会に良いインパクトを与えることができるプラットフォームであると考え、1999年の創業以来、ビジネスと社会貢献を統合した1-1-1 モデルを実践しています。
年次イベントSalesforce World Tour Tokyoでも、社会貢献が重要なプログラムの一つとして組み込まれています。今年のパートナーNPOであるAfriMedicoは、日本発祥の伝統的な「富山の置き薬」(配置薬)の仕組みを、医療アクセスが十分でないアフリカの地域に広めるべく活動しています。会場では、日本とアフリカをつなぐ置き薬の普及活動を紹介するとともに、Salesforce のAI機能である Salesforce Einsteinを使って開発している、薬剤の在庫データ管理システム「AMORE(AfriMedico’s Okigusuri in Remote Environments) 」の進化に協力いただくコーナーや、タンザニアの村に実際に設置される置き薬箱に貼られるラベルシールにメッセージやイラストを描き込むボランティア体験のコーナーも。たくさんの方にご参加いただき1,000世帯分の置き薬箱のラベルシールが完成しました!
さらに、Customer Success Expo会場ではSalesforce所属のプロゴルファー、鈴木愛選手が登場。「もっと子どもたちの支援をしていきたい」と今後の社会貢献活動への抱負を語りました。

 

7. Salesforce エコノミー

Customer Success Expo会場は、最新の知とイノベーションが集う場所。今年は85社ものスポンサーにお集まりいただきました。
たくさんの人が行き交い、集い、デモなどを通して最新のテクノロジーやソリューションに出会い、交流を深めました。朝9時から夕方まで、Customer Success Expo会場は常に熱気に包まれていました!

 

8.Trailhead、 Salesforce を楽しく学ぶ方法!

第4次産業革命の時代に、必要とされる人材になるために。Trailblazerたちは、Salesforceのオンライン学習体験プラットフォームTrailheadで、新しいスキルを楽しくかつてないほどのスピードで身に付けています。すでに世界で100万人以上が参加し合計1,000万以上のバッジを獲得しています。会場にも体験スペースが設置され、オリジナルバッジ取得のために、たくさんの人がTrailheadに挑戦していました。
Trailheadはいつでも、どこからでも始められます!こちらからアクセス>> trailhead.com

 

9.第4次産業革命

第4次産業革命の時代に、日本がリーダシップを発揮するには?技術の恩恵を、より多くの人にもたらすには?「ダボス会議」の開催で知られる世界経済フォーラムとの共同企画セッションでは、世界経済フォーラム日本代表の江田 麻季子 氏をモデレーターに迎え、衆議院議員 小林 史明 氏、freee株式会社代表取締役CEO 佐々木 大輔 氏、CYBERDYNE株式会社代表取締役社長/CEO 山海 嘉之 氏と行ったビジネス、政治、アカデミアの第一線で活躍するリーダー達が、テクノロジー変革と日本経済の未来について語り合いました。
フィンテック、社会インフラ、日本の官民の新たな座組みまで。広く、しかも深く、熱い議論がかわされました!



 

10. カスタマーサクセス

創業以来、Salesforceがもっとも大切にしてきたこと、それがカスタマーサクセスです。Salesforce World Tour Tokyoでは、セッションやデモを通して、さまざまな業界のお客様やパートナー様、Trailblazer達が自らがその成功の秘訣を語ってくれました。

(写真:Salesforceを選び続けて15年以上。Customer KOAとして表彰させていただいたヤフー株式会社様)

おわりに

いかがでしたか?道を切り拓く仲間と集い、次の1年へ向けた夢を語る場所。来年もSalesforce World Tour Tokyo、そしてさまざまなイベントで、みなさんとお会いできることを楽しみにしています!

当日の模様は、こちらの動画でご紹介しています。当日もし見逃してしまった方は、こちらをご確認ください!