かつて、感謝祭の週末の買い物と言えば、ブラックフライデーのセールになだれ込もうと店の前で待つのが定番でした。しかし、今年の買い物客は違いました。1週間にわたりオンラインで買い物し、購入のピークは感謝祭のディナー直後であったことが、セールスフォース・ドットコムのデータから明らかになりました。また、初めてモバイルが感謝祭当日のオンライン購入の大半を占めるに至りました。
感謝祭当日のデジタル収益は前年比18%増となり(モバイルフォンでの注文は15%増)、ホリデーシーズンで最大級のショッピングデーとしての位置づけがさらに強まりました。
感謝祭に最大となった統計値を挙げてみましょう。小売サイトへのモバイルトラフィックは68%に到達し、モバイルで注文する割合が54%と初めてコンピューターでの注文NO割合を上回りました。これは、2018年のモバイル注文シェアのうち最大の割合となっています。
買い物客はブラックフライデーを待たず早いタイミングから買い物を待ち望む態勢に入り、小売企業がその需要に喜んで対応するなか、感謝祭はサイバーウィークのギアを上げる役割を果たし、感謝祭当日のデジタルサイトへのトラフィックは前年比11%増となりました。しかし買い物客は単にサイトを眺めてウィンドーショッピングをしていただけではなく、感謝祭当日の収益は前年比18%増となり、実際に買い物利用が増えていることが分かりました。今年はマーケターも早めのスタートを切る緊急性を認識し、買い物を促すSMSやプッシュ通知は前年比159%増、電子メール送信は前年比26%増となりました。
買い物客は、ホリデーシーズンのフリクションをなくすためにモバイルを活用しました。感謝祭当日には、モバイルフォンからのサイト訪問が全デジタルトラフィックの68%を占め、昨年の62%よりも上昇しました。感謝祭の買い物客は、いつからモバイルの利用を始めたのでしょうか。買い物客はディナーのテーブルを離れた直後にモバイルフォンを取り出してたことが調査から分かっています。モバイル利用率は午後4時から増加し、午後8~10時にピークに達しました。*
*時刻はすべて、異なるタイムゾーンにわたって正規化されています。
買い物客は刺激と発見を求めてソーシャルメディアを活用していました。ソーシャルチャネルからのトラフィックは、前年比41%増と驚異的に拡大しました。しかし買い物客は単にサイトを眺めていたわけではなく、ソーシャルメディアを活用して、仲間内で流行っているものを共有していました。ホリデーシーズンの早期にバズが起こったことは、今年の買い物客がこうした製品やブランドを念頭に置いていたことを示唆しています。
1. iPhone
2. iPad
3. Kindle
4. Echo
5. PlayStation 3
1. Starbucks
2. Vizio
3. 任天堂
4. Nike
5. Apple
1. Walmart
2. Amazon
3. eBay
4. Best Buy
5. Etsy
セールスフォース・ドットコムでは、小売企業やブランド企業がホリデー期間中の業績をベンチマーク測定できるよう、Commerce Cloudによって行われた30カ国、5億人を超える全世界の買い物客のアクティビティ、Marketing Cloudを通じた数十億件もの消費者エンゲージメントとソーシャルメディアで公開された数百万の対話、およびService Cloudによって実現した顧客サービスのデータに関して、データにもとづくホリデーインサイトをまとめています。このホリデー速報は、四半期ごとのショッピングインデックスの資料です。
※最新の第三四半期ショッピングインデックスをまとめたブログ記事はこちらをご参照ください。
ニュースルームにて、セールスフォース・ドットコムのCyber Week統計のサマリーをご覧いただけます(英語)。
※ 本ブログは、米国で公開した Thanksgiving Holiday Flash Report: Shoppers Go Online Early, Go Mobile, Go Social as Digital Revenue Grows 18% の抄訳版です。