Trailblazer Stories とは?​

知的好奇心に溢れ、リスクに挑戦し、新しい道を切り拓く人。Trailblazer Stories は、企業の成功物語ではなく、人の物語です。Salesforce と関わったことで変わった経歴や、広がった可能性にはどのような物語があるのか。Trailblazer Stories から新しいキャリアのヒントを見つけてみてください。

中山純子氏は、コミュニティの価値を信じる日本人女性初のSalesforce MVPであり開発者。仕事、家庭以外に「自分自身の成長を考えていい場所」として社外でのコミュニティ活動を推進し、現在は日本全国で300人以上のコミュニティメンバーを擁するグループを運営。多くのSalesforce管理者、開発者に最初の一歩を踏み出せる世界を作っている。

Salesforce女子部立ち上げのきっかけ

ゲームプログラマーや販売管理システムエンジニアなどを経て、業務システムやアプリケーションを扱うプログラマーに転身。現在所属するフレクトではお客様のSalesforce導入を支援し、開発の現場でシステム構築をサポートしている。「とにかくお客様と近くありたい」という中山氏にとって、カスタマイズの容易なSalesforceの可能性は魅力的に映り、様々な勉強会やコミュニティに参加をしながらスキルを磨いてきた。しかし自身のスキルを磨き多くの経験をする中で気になったのは、初心者に門戸を広げる場がほとんどなかったことであったという。そこで、中山氏は、女性のSalesforce初心者を対象としたコミュニティグループ「Salesforce女子部」を2017年4月に立ち上げる。

“ 目先の仕事だけをしていると、自分の世界が会社と同僚だけになってしまい、得られる知識は限られ、視野も狭くなってしまいます。業務上の問題やその解決法はそれぞれの現場やエンジニアの数だけあるはずなのだから、それを社内外問わずシェアして、より良くして行こうとするコミュニティがある。その価値をずっと感じて、いつか自分で立ち上げたいと思っていました。”

コミュニティは学びと成長のエンジンに火をつける場所。その価値に、もっと多くの人に触れてほしい。

「Salesforce女子部」の主な活動は、「Trailhead」のバッチ取得を目指した「もくもく会」で、参加者が一緒にSalesforceが提供する無料ラーニング サービス「Trailhead」に取り組む。月数回のイベントを開催し、それこそ黙々と「Trailhead」の課題を行っていくというもの。最近では数名の登壇者が5分間程で自分の経験やノウハウをプレゼンテーションで共有する、ライトニングトーク形式のスタイルも取り入れパブリックスピーキングスキルの向上も目指す。現在の参加メンバーは約300人で、大阪、福岡、札幌、長野などにも開催地が広がっている。

“ コミュニティには”課題解決”だけが価値じゃないことだって多くあるんです。友人とまでは言えなくても、相談できて、アドバイスをもらえる様々な年齢や役割の第三者がいること、それは自分の視野を広げるのに大変役立ちます。『こんなに頑張っている人もいるのだから自分も頑張ろう』という刺激を受ける事も多く、自分がアドバイスをすることで成長できる場でもあります。だから、きっとコミュニティは自分の世界を広げたいと思う「成長のエンジンに火をつける場所」なんだと私は信じています。”