本ブログは、本社で発表された4 Best Practices for Learning on Trailheadの抄訳です。今回は、ミレニアル世代が考える、最新のテクノロジーに関する知識やスキルを身につける方法、ベストプラクティスをご紹介します。執筆者は、Salesforceで3年間インターンとして働いてきた学生で、現在ニューヨーク大学の4年生としてマンハッタンキャンパスに通っています。

誰もが無料でITについて学べる学習ツール、Trailheadをご存知でしょうか。ミレニアル世代の私は、この業界についてもまだ経験が浅いので、Salesforceに関する知識やビジネススキル全般を伸ばせる機会があれば、どんなものでも積極的に活用しています。Salesforceで働き始めてからは、インタラクティブなミニコースと興味深いプロジェクトの両方を組み合わせたTrailheadを大いに活用してきました。その経験をもとに、Salesforceを効率よく学び、新たな道を切り拓くための4つのベストプラクティスをご紹介します。

1. まずは基本をしっかり身に着ける

Trailheadを開くと、あまりにもたくさんのコースがあるので、思わずひるんでしまうかもしれませんが、まずは「初級」というタグの付いたモジュールから学習を始めてみることをおすすめします。いきなり上級レベルのトレーニングにチャレンジする向上心はすばらしいですが、まずは初級レベルから始める方が効果的です。私の場合、まず「CRM(顧客関係管理)とは何か?」を理解する必要がありました。Wikipediaに載っているような言葉の定義は理解していましたが、製品としてどのように提供されているか、きちんと理解できていなかったからです。この知識を得るには、「Salesforce ClassicのCRMの基礎学習」というトレイルに含まれる「CRMの基礎」モジュールが役立ちました。Trailheadは、企業のエコシステムにある複雑な概念を取り上げ、わかりやすく解説してくれます。自分がどんな部分について理解できていないかを見極め、その部分について取り上げたモジュールから取り組むのがおすすめです。
Trailheadでは、コースを終了するとポイントやバッジが取得できますが、まずは以下のバッジを獲得することから始めてみましょう。

Salesforce ClassicのCRMの基礎
Salesforceの Ohana 文化
Salesforce ユーザーの基本

2. ハンズオンで実践的に学ぶ

各コースの最後には内容の理解度を測る選択式のテストか、テストの代わりとなる実技形式のハンズオントレーニングが用意されています。ハンズオンでは、Trailhead Playgroundと呼ばれるトレーニング用のSalesforce環境にアクセスし、ユニットの学習内容に関連した指定のタスクにチャレンジできます。Trailheadのモジュールで学習を始めたばかりの頃、私はハンズオンに対して不安を感じていました。ところが実際にやってみると、Salesforceでアクションを実行するためのプロセスが非常にわかりやすく、順を追って説明されていたのです。たとえば、特定の項目を集計したレポートを作成する手順を知りたいとします。「レポート & ダッシュボード」というモジュールにチャレンジすれば、その方法がステップバイステップで学べます。 ハンズオンでは、ユーザーが実務で行わなければならない作業が細かく解説されています。私が Salesforce で最初に任された仕事の1つに、さまざまな会社のレコードから、特定のデータ項目を集計してレポートを作成するというものがありました。マネージャーの助けを借りる一方で、私は先ほどの「レポート & ダッシュボード」モジュールを活用し、必要なデータを反映したリアルタイムのレポートを作成する方法を学びました。今でもレポートの作成方法を尋ねられたときには、プロセスを確認するために、このときのダッシュボードを参考にしています。

まず獲得したいバッジ
レポート & ダッシュボード

3. 知識の幅を広げる

Trailheadで多くを学び、新たな道を切り拓きたいと思うなら、これまで得た知識で満足することなく、知識の幅を広げていかなければなりません。優秀なTrailblazer(トレイルブレイザー:革新に挑戦する先駆者)は、さまざまなテーマのモジュールやトレイルを修了し、Salesforceに関して幅広い知識を身に着けています。私はSalesforceのさまざまな製品の連携や開発に関して、多くの技術系のバッジを獲得しましたが、意識して知識の向上に努めたのは、経営管理の分野です。すぐに人をマネージメントする立場になれるわけではありませんが、成長に役立つと思えば、どんな種類のバッジの取得にもチャレンジするのがTrailblazerです。たとえば、私は現在ニューヨーク大学でクロスカントリーチームのリーダーを務めているのですが、チームをマネージメントするうえで「Learn Drucker School MBA Essentials(英語)」トレイルで習得したスキルが非常に役に立っています。

4. Trailblazerになるため、努力を重ねる

Trailblazerになるには時間がかかり、努力も必要です。重要なのは、途中でくじけないことです。Trailheadはユーザーの心をとらえ、楽しく学習できるように作られています。もし、モジュールやトレイルでうまくいかずに悩んだり、学ぶことに疲れたりしたら、Trailheadコミュニティに助けを求めてみましょう。わからないことをサクセスコミュニティ*¹のTrailheadグループやTwitterで質問すれば、きっと仲間のTrailblazerが答えてくれます。
または、そのモジュールを中断し、気分転換にまったく違うテーマのモジュールにチャレンジしてみてもいいでしょう。Trailheadでは、ユーザーが取り組んでいるトレイルの学習状況が保存されるので、一気に最後まで学習しようとしなくてもいいのです。重要なのは、より多くの知識を身に着けるという最終目標に向かって、努力を続けることです。私自分がTrailblazerであると実感したのは、ある概念を一度では理解できなくてもあきらめず、Trailheadで Salesforceについて学んでいたときでした。ある概念について一度では理解できなくても、必ず理解できるまで、その地点に戻って学習し直す。こうした姿勢を持つ者こそ、「Trailblazer(先駆者)」と呼ばれるにふさわしいのです。そのテーマについて知識を得ることが、自分にとってどんなに価値があり、重要であるかわかっているからです。

*¹サクセスコミュニティへの参加には、Salesforceへのログインが必要です。

おすすめのトレイル
Salesforce の強みを知る
Learn Drucker School MBA Essentials(英語)
Salesforce Einstein でスマートに

Trailblazerになるには、時間と地道な努力が必要です。一朝一夕に成し遂げられるものではなく、ただ闇雲にトレイルを終わらせ、バッジを集めればいいというものでもありません。忘れてはならないのは、最終的に目指すスキルを習得し、自分のものにするということです。ミレニアル世代の私にとって、Trailheadは Salesforceについて学ぶまたとない手段となり、会社について知るうえで、インターンシップでの経験と同じくらいの価値を得ることができました。皆さんもぜひアカウントを登録し、Salesforce Trailblazerを目指してください。