※本ブログは、米国で発表したIntroducing myLightning: The Endless Possibilities of Lightning Customizationの翻訳版です。
セールスフォース・ドットコムは2年前、コンポーネントベースの新しいアプリ開発フレームワークとユーザーエクスペリエンス(UX)である「Salesforce Lightning」を発表しました。これは当時、セールスフォース・ドットコムにとって最も重要なイニシアティブの一つであり、その位置づけは現在も変わっていません。Lightningは今日のCRMの可能性を再定義するもので、直感的で使いやすく、生産性向上に焦点を絞ったワークスペース、カンバンボード、全面的に刷新されたレポートやおよびダッシュボードなど、700を超える新機能が数多く含まれています。そしてLightningの最も素晴らしい点は、開発者、システム管理者、ビジネスユーザーなどのTrailblazer(トレイルブレイザー、先駆者)が、それぞれのニーズに合わせて徹底的にカスタマイズしたユーザーエクスペリエンスを作れるよう、これまで以上に強力にサポートするということです。
新しい機能も重要ですが、さらに注目すべきは、Lightningの導入が進むスピードです。ほぼ毎週のように1,000人規模以上の新規導入が行なわれています。(T-Mobile、BMC Software、Hitachi Ventaraなど)さらに、Autodesk、Penske、Googleといった多数の企業が、Salesforce ClassicからLightningへと移行しています。Lightningを導入してビジネスプロセスを見直したお客様は、生産性とコラボレーションを40%も向上させています。
Lightningのフレームワーク全体(アプリケーションビルダー、コンポーネント、コミュニティビルダー、コンポーネント エコシステム、Lightning Design Systetm)はシームレスに連携動作できるよう設計されているため、Trailblazerはよりきめ細かくカスタマイズされたUXを容易に構築できます。77%を超えるLightningのページがカスタマイズされているという統計が出ていることはすばらしいことです。Lightningによってカスタマイズをさらに加えたいというお客様の声を常に耳にします。だからこそこのたび、Lightningの効果を次のレベルに押し上げるサービスとして、myLightningを発表し、企業が独自にカスタマイズしたり、自社のブランディングを適用したアプリとUXを迅速かつ容易に、大規模に構築できるようにします。
myLightningによって、企業が構築するあらゆるアプリ、ポータル、UXに、自社ブランドを反映させることができます。
ThemingおよびDesign System(新機能):企業のブランドイメージやカラー、ページ背景画像などを指定して、Lightningとブランドを確実に統合させることができます。システム管理者はSalesforceにあらかじめ用意されているテーマから選択するか、300近いカスタムテーマを作成することができます。カスタムテーマは数回のクリックで構築できるため、企業は容易に新しいテーマを採用して、新製品発表などの重要なイニシアティブに向けて組織を結束させることができます。デフォルトとカスタムのテーマはいずれも、アクセス要件を満たしています。
App Builder with Dynamic Pages(新機能):Dynamic Pagesは、各ユーザーのレコードの数値に応じて異なるUXを提供し、大規模なカスタマイズを可能にします。この新しいDynamic Pagesにより、フィルター条件やロジックを追加して、レコードページにコンポーネントが表示されるタイミングを制御することができ、カスタムコンポーネントに何も追加しなくても、カスタマイズしたUXを構築することができます。これらはすべて、Lightning App Builderにより処理されます。たとえば、高額案件を優先したい医療機器企業の営業リーダーは、商談ページに案件優先度コンポーネントを示すフィルターを容易に構築し、100万ドルを超える商談に関する情報だけを表示させることができます。
Lightning Flow(新規):大半のアプリケーションは、ユーザーからの回答をもとにしたUXの連続的なステップから構成されています。実際にセールスフォース・ドットコムでは、既存のフローオートメーションツール(Visual Flow)をLightningによって強化したことで、毎月1,000億ものプロセスフローの処理ができるようになったことは、すばらしいと感じています。新しいLightning Flowによってシステム管理者は、Lightning Componentsを活用してガイド付きの視覚的プロセスを作成し、それをレコード、アプリ、ポータル、およびコンソールに容易に追加することができます。Lightning Flowは、Lightningシステムがいかに連携動作してTrailblazerの生産性を高めるかを示す好例であり、プロセス中心のアプリを目指すセールスフォース・ドットコムにとって大きな転換の始まりと言えます。セールスフォース・ドットコムがLightning Flowのデモンストレーションを行うと、「これはSalesforceですか。ぜひ導入したい!」とお客様に興味を持っていただいています。たとえばFarmers Insuranceでは、Lightning Flowを利用して、新規の損害保険請求の処理を合理化しています。同社の顧客(およびその代理店)は、任意のデバイスから画像をアップロードするだけで、損害を届け出ることができます。このプロセスを合理化し、モバイル向けに最適化することで、同社は損害の届け出にかかる時間を約12分から3分に短縮しています。
Lightning Bolt:昨年発表されたBoltは、業界のベストプラクティスとLightning Components、およびビジネスロジックによって構成されており、すぐにご利用いただけるソリューションです。Accenture、Appirio、PwCといったパートナーによって強化いただいており、お客様は複数の業界向けにカスタマイズされたBoltソリューションを活用して、ポータルや顧客対応Webサイトの作成を即座に開始することができます。発表以来、セールスフォース・ドットコムはPwCによるSupplier 360を含む数十ものLightning Boltを追加してきました。Supplier 360は、サプライヤと購入者に関するシングルソースの情報を提供して、リレーションや、見積り、契約、請求、セルフサービスなど一連のプロセスを)を集中管理できるソリューションです。新しいSalesforce AppExchangeでは、すべてのLightning Boltをご覧いただけます。
ここでご紹介したLightningの機能は、ほんの一部です。Lightningはお客様を支援するため、リリースを重ねるごとに向上を続けています。
Themingは2018年初めに、追加料金なしで一般提供を開始する予定です。
Lightning Design Systemは、追加料金なしで一般提供を開始しています。
App Builder with Dynamic Pagesは、追加料金なしで一般提供を開始しています。
Lightning Flowは一般提供を開始しており、現在はPlatform、Sales Cloud、Service Cloud、またはCommunity Cloudのライセンスに含まれています。
Lightning Boltフレームワークは、Community Cloudライセンスの一部として一般提供を開始しています。Boltソリューションは、AppExchangeおよび各パートナーから提供されています。
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