By Salesforce

2017 Salesforce Einsteinのカタチ Vol.2 Einstein Commerce Insightsが登場よりスマートな顧客対応を実現

in トレンド

※本ブログは、米国で発表したブログ「Introducing Einstein Commerce Insights: Get Smarter About Your Shoppers」の翻訳版です。

パワフルな新ツール「Einstein Commerce Insights」を紹介します。

Commerce Cloud Einstein (詳細はこちら（英語))のデータ活用を拡張し、小売店やブランド企業に顧客の購買習慣に関する価値ある情報を提供します。

Commerce Insightsはショッピングカート分析のダッシュボードです。Commerce Insightsにより、ブランド企業は一緒に購入される商品の傾向を理解し、販売店は商品固有の売上や最も売れるカテゴリーなどショッピングに関するキメの細かい視点を持つことが可能になります。

どのように動くのか？

Commerce Insightsは、購買活動における相関を計算することで、購入された商品同士の関係を明らかにします。Commerce Cloud Einsteinエンジンは毎日、購買履歴を分析し、複数の商品が同じカートに入る頻度を計算しています。販売店は、簡単に使えるダッシュボード上で、購入、カート、売上ごとのパターンを確認することができます。

販売店（特に膨大で商品量を持つ、複雑な商品カタログを管理している販売店）にとって、ダッシュボードから展開されたデータは、生産が必要な商品、サイトの構成、キャンペーンなどに関する重要なインサイトとなります。このインサイトを活用すれば、平均受注額を向上させることができます。さらにCommerce Insightsでは、全体的なサイトデザインに関するインサイトの作成や、合わせて掲載すべき商品や写真に関するクリエイティブなタスクを実行することもできます。

利点はデジタルコマースだけにとどまりません。実店舗においてもCommerce Insightsを効率的に活用することができます。例えば、店舗内の棚や商品配置を行う際に有効です。コマースデータをベースにして、売れ筋の製品同士を一緒に設置することができます。どのスカーフをどのパンツあるいはどのドレスの隣に置けばよいのかを悩む必要はもうありません。データに聞けばよいのです。

Commerce Insightsは、Commerce Cloud Einsteinのキーコンポーネントです。AI（人工知能）が直接Commerce Cloudに組み込まれており、スマートで有益なインサイトと消費者ごとに最適化したレコメンデーションと予測を生成します。使い方も簡単で、データサイエンティストや複雑なデータ統合は不要です。

すでに世界で100を超えるブランド企業が350以上のサイトでCommerce Cloud Einsteinを活用した予測型レコメンデーション機能を利用しています。これらのブランド企業では、サイト訪問者毎の売上を7-16％伸ばしています。

これらのブランド企業のひとつに、アウトドア活動およびスポーツ向けのメリノウール製品を販売する Icebreaker があります。Icebreakerでは、訪問客40%以上がCommerce Cloud を活用した商品レコメンデーションをクリックし、レコメンデーションから28％以上の売上がうまれ、平均受注がトータルで11％増加しました。

グローバルeCommerceのリーダーであるBrian Hoven氏は、次のように述べています。「正直に言って、すごいことをしたわけではありません。外部との統合も不要で、セットアップは簡単でした。もしまだ使っていない販売店があれば、とても大きな機会ロスですよ、とお伝えしたいです」

Commerce Insightsは、すべてのCommerce Cloud Digitalをご利用のお客様に、提供されます。これは、Commerce Cloud上で継続的にイノベーションを提供し続けるというコミットメントの一例です。コマースは、トランザクション以上のものです。顧客に最適にパーソナライズした経験を、あらゆるチャネルを通じて提供していくことがコマースです。

コマースの中心にはデータがあります。しかし、データサイエンスの博士号は不要です。Einstein Commerce Insightsがあれば、小売業界のスーパーヒーローになることができるのです。