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期待と不安に胸を膨らませながら待つこと数か月。ついに始まったDreamforce 2016の4 日間は、あっという間に過ぎてしまいました。さまざまなブレイクアウトセッションやハンズオントレーニング、基調講演スピーカー、ネットワーキング、Astro や Einstein 、彼らの仲間たちとの自撮りコーナーなど、内容は盛りだくさん。とにかく見るべきものが多すぎて、とても一度ではまわりきれません。来年開催のDreamforce 2017 までに、時間を止める術を身につける必要がありそうです。まずは、Dreamforce 2016 の見どころ総まとめトップ 10、ぜひご覧ください。

第 10 位 – お客様が語る Salesforce の成功事例

展示ブースがずらりと立ち並ぶCloud Expoのブースでは、 Salesforce のトップユーザーの方たちが紹介されました。世界40カ国以上で展開するシューズ＆アクセサリーブランド「Aldo」 や85年以上の歴史を持つアメリカ大手の保険会社「Farmers Insurance」、ヨーロッパ及び北米で移動体通信サービスを提供する「T-Mobile」 など、そうそうたる顔ぶれのお客様が、世界各国でSalesforce を活用していかに事業のイノベーションを成し遂げているのか、その成功体験を語ってくれました。また来場者は、デモや対談を通して、その成功にSalesforce がどのように貢献したのかさらに詳しく知ることができました。

第 9 位 – Trailhead ゾーン

「Trailblazer （先駆者）たち、集まれ！」すばらしいテーマを掲げ、Salesforce を楽しく学べる 「Trailhead」 のブースがモスコーニ・ウエスト（会場の西側施設）を占拠しました。“Challenge”に成功した参加者たちは、いま大人気の Trailblazer のパーカーや Astro の人形といった賞品をゲットしたり、Trailhead を体験しながら、別の会社のSalesforce ユーザーや MVP のメンバーといった、参加者同士のつながりも深めていました。

第 8 位 – ロビン・ロバーツ氏とメリンダ・ゲイツ氏の対談

ABC の報道番組「グッド・モーニング・アメリカ』でアンカーを務めるロビン・ロバーツ氏と、ビル&メリンダ・ゲイツ財団の共同会長、メリンダ・ゲイツ氏との対談。くつろいだ雰囲気のなかで、2 人は、全世界の女性の地位向上というタイムリーなテーマについて語り合いました。全世界で平等化を推し進めていくにあたり、テクノロジーの多様化やAI(人工知能)の持つ可能性などが果たす役割についても話題にのぼりました。

"社会を良くしようと思うのなら、女性の地位を向上させなければならない。それが実現してはじめて、変革をもたらす取り組みが可能になる"　

- ビル&メリンダ・ゲイツ財団　共同会長　メリンダ・ゲイツ氏

第 7 位 – Dreamforceにパワーをもたらすトニー・ロビンズの基調講演セッション

ビジネスマンにして作家、博愛主義者のトニー・ロビンズ氏の辞書に「ガス欠」という言葉はありません。Dreamforce の基調講演のステージでも、まさに、本領発揮といったところでした。ロビンズ氏が登壇してわずか数分で聴衆は総立ちです。加えて、ロビンズ氏の話からは、自分自身を高めるためのさまざまなヒントを得ることができました。また、ロビンズ氏にとって特に重要なテーマとなる飢餓の根絶についても、時間をかけて語ってくれました。

第 6 位 – Dreamfest

まさに最高の 1 日でした。世界的なビッグバンドの 1 つ、U2 が、大ヒット曲の数々のメロディーで「Cloud Palace」の Dreamfest のステージを華やかに彩ってくれました。このコンサートでは、2020 年までに新たなHIV感染者数をゼロにすることを目指す (RED) の取り組みについて認知度を高めることに成功。同時に、UCSF ベニオフ小児病院への 1,000 万ドルの寄付金を集めることができました。

『I Still Haven’t Found What I’m Looking For』（邦題 – 『終わりなき旅』）の曲の紹介にあたり、リードボーカルのボノ氏は、よく彼らが訊ねられる、「なぜ、いまだに 40 年前のロックを演奏しているのか」という質問について語り、その答えを 2 つの単語で教えてくれました。「Unfinished business（未完成だからさ）」。私たちも毎年Dreamforce を迎えるたびに、同じように感じています。

第 5 位 – マーク・ベニオフの基調講演

毎年、Dreamforce で最も期待されるイベントの 1 つは、CEO マーク・ベニオフが登壇する基調講演です。今年は、ベニオフが「年に一度、家族に再会できる場」と呼ぶこのイベントに参加してくれた人たちを歓迎した後、Salesforce の本質的な価値について論じるところから始まりました。役員のパーカー・ハリスもステージに登場し、AI を基盤とする CRM の将来についてベニオフと語り合いました。またSalesforce のお客様である (RED)、Schneider Electric、FitBit の方々も登壇し、各社の事例を紹介してくれました。

第 4 位 – Dreampitch

今回初めて開催された「Dreampitch」は、Salesforce App Cloud をベースに事業を立ち上げたスタートアップ企業を対象にしたコンペティション。伝説的な投資家や企業家で構成された審査員を前に、スタートアップが Dreamforce のステージで自身のビジネスについてプレゼンする機会を与えられました。マーク・キューバン氏、クリス・サッカ氏、ウィル・アイ・アム氏、シャザード・ラファティ氏らが最終選考に残った スタートアップ3社のプレゼンに耳を傾けます。「経営のプロ」である審査員たちの活発な議論の後、勝者である Claire 社の名前がアナウンスされました。同社は、チャットベースのオンライン製品テストを手がけるスタートアップで、Salesforce Ventures からの 15 万ドルの投資とSalesforceインキュベーターによるスタートアップ企業支援を受ける権利を獲得しました。

第 3 位 – 平等サミット基調講演

Dreamforce の開催期間の週の間ずっと、平等の精神に包まれていましたが、その精神が最も大きな輝きを見せたのは、特に注目を集めたある基調講演のときでしょう。Salesforce 初のチーフ・イクオリティ・オフィサーに就任した トニー・プロフェットが紹介され、彼は LGBTQ の息子をサポートした感動的な話を聞かせてくれました。これに続き、公開討論会が始まり、テニス界のレジェンド、ビリー・ジーン・キング氏や、連邦議会議員のジョン・ルイス氏、Kaiser Permanente の CEO、バーナード・J ・タイソン氏が、人種、ジェンダー、性的指向を超えた平等について熱く語り合いました。要約：ジョン・ルイス氏がセルマへとデモ行進を行ったあの日から長い年月が経った今でも、私たちの前にはまだ進むべき長い道のりがあるのです。

"私の考え方はいたってシンプルです。公正を欠くような正義に反する不当な出来事を目にしたら、声をあげる必要があるということです"

- ジョン・ルイス下院議員

第 2 位 – 脚光を浴びる Einstein（アインシュタイン）

Dreamforce の数週間前に、Salesforce は Einstein を発表しました。Einstein は、Salesforce プラットフォーム上で驚くべき役割を果たすもので、データサイエンティストの助けを借りることなく誰もがAIを利用できる環境を実現します。先進の機械学習、ディープラーニング、予測分析、自然言語処理、スマートなデータディスカバリーを基盤とする Einstein のモデルは、一人ひとりのユーザーに合わせて自動的にカスタマイズされます。また、ユーザーとやり取りをするたび、データが追加されるたびに学習し、セルフチューニングを実行することで正確性を着々と高めていきます。そして、何よりも重要なのは、Einstein のインテリジェンスが、ビジネスの状況に即して組み込まれ、関連するインサイトを自動探索し、将来の行動を予測して、次に実施すべきアクションを事前に提案することができるほか、さらに各種のタスクを自動処理します。Einstein により、世界 No. 1 の CRM ソリューションは、今や世界で最もスマートな CRM となりました。クラウドの世界全体にインテリジェンスがもたらされようとしています。

今回の Dreamforce では、マーク・ベニオフの基調講演のほか、製品自体のキーノートセッションでも Einstein は大きく取り上げられ、CRM のための AI が大きな話題となりました。Salesforce Einstein の詳細はこちらをご覧ください。

第 1 位 – エイズ対策の基金を集める

Salesforce では、実施することのすべての中心に「社会への還元」を据えていますが、Dreamforce も例外ではありません。現在、HIV や AIDS 感染者の命を救う薬剤がサハラ以南のアフリカ地域でもわずか 30 セントで入手できるようになりました。これにより、HIV に感染した妊婦が、健康状態を維持しながら、HIV に感染していない子供を出産できるようになっています。Dreamforce の開催に先立ち、Salesforce は、AIDS 感染の全くない初の世代の誕生に向けて、(RED) の活動のために 100 万ドルの資金を集めるという大きな目標を掲げ、Dreamforce の開催期間の週を通して、多くの参加者の皆様から募金の協力をいただくことができました。

以上、Dreamforce 2016 のハイライトをお届けしました。また来年お会いしましょう。

(原文：The Top 10 Highlights from Dreamforce '16 by Emily Stanford)