昨年末のセールスフォース・ドットコム主催のイベントDreamforce2014で発表された次世代プラットフォーム「Salesforce1 Lightning」。PC、タブレット、スマートフォン、ウェアラブル端末など、全てのデバイスに最適なユーザインターフェースを提供し、業務用アプリ ケーションの開発を加速させるための次世代プラットフォームです。
このたびLightningコンポーネント / Lightningアプリケーションビルダーが新たに加わり、ついにその全貌が明らかになりました。ここでは革新的なSalesforce1 Lightningの全容についてご紹介します。
2007年にiPhoneが発表されて以来、年々スマートフォンやタブレットはシェアを伸ばし続け、PCの出荷台数をはるかに超える市場に成長しま した。いまやビジネスシーンにおいても、業務システムにPC経由だけではなく、モバイル端末からいつでもどこでもアクセスできることが求められています。 しかし、PCとモバイル端末では、画面のサイズや操作方法、通信速度も大きく異なります。業務フローの変更や新規ビジネスが立ち上がるたびに、業務用アプ リケーションを開発・メンテナンスしていくのは非常に困難です。
「あらゆるデバイスに対応した業務用アプリケーションを迅速に、できるだけ簡単に開発したい」ーこのような声に応えるために、新たに登場したのが「Salesforce1 Lightning」なのです。
次世代の開発プラットフォームである「Salesforce1 Lightning」は、データベース接続から画面の組み立てまで、あらゆるデバイスに最適化できるように設計されています。
Salesforce1 Lightningはデータベースからビジネスロジック、ユーザインタフェースに至るまで、業務用アプリケーション開発に必要な全ての要素で、開発プロセスを劇的に変化させるテクノロジを持っています。
またForce.comが従来持っている、ドラッグ & ドロップや設定ベースでの開発手法も利用でき、より魅力的なモバイルアプリケーションが簡単に開発できます。
Lightningコネクト
Lightningコネクトは、オンプレミスシステムや外部のクラウドサービスなどのデータソースをSalesforceデータベースへとシームレスにつなぐテクノロジです。
Lightningコネクトを使えば、開発者は外部のデータソースをまるでSalesforce内にあるオブジェクトのように自由に扱うことができます。 入力や編集の画面は自動的に生成され、レイアウト編集やSalesforce1 Mobileからのアクセスも思いのままです。
Lightningプロセスビルダー
Lightningプロセスビルダーを使えば、フローチャートを見るように明快なユーザインタフェースから、条件に基づいたデータの作成・更新、Chatterへの投稿、アラートメールの送信、承認プロセスの呼び出しなど、様々な業務処理を設定だけで追加できます。
Lightningコンポーネント / Lightningアプリケーションビルダー
独自のユーザインタフェースの開発には、新たに加わったLightningコンポーネントとLightning アプリケーションビルダーを活用します。
Salesforceが標準で提供するコンポーネント、開発者自身が作成したカスタムのコンポーネント、ISVパートナーが開発した AppExchangeコンポーネントを組み合わせることで、スマートフォン、タブレット、ウェアラブル端末に対応したユーザ独自のモバイル画面を迅速に 開発できます。
開発者は作成したLightningコンポーネントをAppExchangeマーケットプレイスに公開し、より多くのユーザに配布することができま す。現在すでにいくつかのコンポーネントがAppExchange上に掲載されていますが、今後より数多くのコンポーネントが提供される予定です。
このAppExchange上のコンポーネントエコシステムによって、Lightningアプリケーションの部品は増え続け、ユーザは豊富なコンポーネントの中から、好みのコンポーネント選択し、クリックですぐにインストールして利用することができます。
Salesforce1 LightningはSalesforceの次世代の基盤となっているテクノロジです。2015年 9月15日〜18日に米国で開催されるセールスフォース・ドットコム主催のイベントDreamforce ’15でも、さらに新しい進化についてお知らせする予定です。