「SFUG(Salesforce User Group) CUP」は、Salesforceを導入している業種も規模も様々な企業がその活用事例についてプレゼンを行い、日本一を決めるという年に一度の大舞台です。
本イベントがスタートしたのは2011年。発端はユーザーからの声でした。Salesforceを導入しているユーザー同士が主体的に利活用のノウハウを共有する場である「ユーザーグループ」というオフィシャルコミュニティを開催する中で「より多く、より広くナレッジを共有していきたい」という声が高まり、全国活用チャンピオン大会が生まれました。第1回大会は数十名ほどの規模でしたが、年々その規模を拡大し、昨年行われた第9回大会の決勝には4000人超が参加。また、第10回となる今年から中小企業部門と大企業部門の2部構成にバージョンアップ。更に幅広い活用事例が集まってくることが予想されています。
同大会を統括する、カスタマーサクセスグループ ユーザグループ&イベントマネジャーの吉田 英幹はこう語ります。
「SFUG CUPは、ユーザー同士による助け合いのサイクルによって成長してきました。自らの経験をもとにした良い事例のシェアと、それを見た人たちも触発されてモチベーションを高める。登壇者にとっても視聴者にとってもキャリアの転機となるようなサイクルが生まれることが魅力です。」
実際に、大会に視聴者として参加された多くの方から「自分も明日からできることがありそう」「自社の課題解決の糸口が見えてすぐに活用できそう」「来年は出場できるように成長したい」という声があり、ただ各社のプレゼンを聞いて終わりということではなく、次の行動に繋がるきっかけになっていると感じています。」
Salesforceでは創業以来、お客様の成功(カスタマーサクセス)を大切にしてきました。そして、このお客様の成功を支えてきたのは現場で日々奮闘してきた方々の努力に他なりません。そんな、企業のデジタルトランスフォーメーションを支え、革新に挑戦する人々を「Trailblazer(トレイルブレイザー:先駆者)」と呼び、先駆者たちの知見を紹介し、交流する場を設ける文化があります。「Trailblazerを大切にしている会社だからできたイベント」と吉田が言うように、発表者による活用事例のシェアだけで終わらず、視聴者の次の行動に繋がることが、この大会の最大の特徴です。
SFUG CUPのプレゼンテーマは、Salesforceの製品群の中であれば何を採択するかも自由です。
決勝大会は、審査員のほか視聴者も投票することが可能で、評価の基準は大きく以下の3点となります。
1)技術
2)定着化
3)業務改善
一つ目の「技術」は、Salesforceの製品およびその機能を、最適な形でかつ工夫も踏まえ、どの程度自社の業務に取り入れ活かすことができているか。二つ目の「業務改善」は、Salesforceを活用することで、売上、生産性、効率化、品質、働き方改革といった業務面の効果や改善を、どの程度実現することができたか。三つ目の「定着化」は、Salesforceが利用者にどの程度使われているか、使いこなされているか。また定着化のためにどのような工夫や取り組みを実施したか、というところがポイントとなります。
自由なテーマ、三つの評価ポイントは昨年までと同様ですが、時代やプロダクトの変化とともに、プレゼンのレベルは回を追うごとに上がってきているといいます。
2021年より同大会を担当している吉田 英幹
「当初は、SFA(営業支援)ツールに関するプレゼンが多い印象がありました。しかし近年ではマーケティング、セールス、コマース、サービス、IT といった複数の部門をつなぎ、全社的なビジネス変革を目指すお客様、Slackを活用したコミュニケーション改革を推進されているお客様が増えていることで、事例のバリエーションが高まっています。また、エントリー数も年々増えており、すでに予選時点で素晴らしい事例が多く集まってきていることも近年の傾向です。特に今年は例年の1.5倍のお客様にエントリーいただき、どんな方がファイナリストに選ばれるのか、どんなプレゼンになるのか、今からワクワクしています。」
活用事例について、発表者それぞれの実体験を通して語られるSFUG CUP。視聴者は活用方法と担当者の熱意を知り、感銘を受け、新たな目標を持って日常に戻っていく。そしてその熱はユーザー全体に伝播していきます。
「これまで登壇された皆さんは、社内での課題に対してどのように困難を乗り越えてきたかというのを包み隠さずに話してくださいます。新しいツールを取り入れる際の試行錯誤や、会社や社会をより良くするため、時には前例のないことにも果敢に取り組む。そういった過程を通したリアルな活用事例を知ることができる機会は多くはないと思います。
そして、定着・活用の一例を知るだけではなく、登壇された皆さんの想いを受け取ることで「次は自分がTrailblazerになる、登壇する」といった方々が生まれ、知識や想いをユーザー同士で還元し合うといったサイクルに繋がることも楽しみですし、そういったイベントに携われて嬉しく思っています。」
ユーザーたちの、ユーザーたちによる熱いプレゼン大会、SFUG CUP 2022 (第10回Salesforce全国活用チャンピオン大会) 決勝は、9月14日(水)に開催が決定しています。