6月1日~4日、”人と人をつなぐバーチャルカンファレンス”として、多くのTrailblazerの皆様のご協力のもと、4日間で140を超えるセッションプログラムと、50を超えるバーチャルブース展示を擁する Salesforce Live: Japan が行われました。そこでは、各社の活用方法や、最新テクノロジー、新たなビジネスアイディアのヒントが多く共有されました。このブログでは、Salesforce Live:Japanを振り返るとともに、ご参加いただいた方の興味・関心の高かったセッションやプログラムをレポートいたします。

 

 

Day1 基調講演

初日は、9時の基調講演からスタートしました。女優の柴咲コウ氏をナビゲーターに、パナソニック株式会社 ライフソリューションズ社 社長 道浦 正治氏、株式会社カインズ 代表取締役社長 高家  正行氏をお迎えし、「ビジネスの成功をどこからでも」をテーマにお届けするセッションです。

今回のイベント全体を見渡すこの基調講演の場で、セールスフォース・ドットコム 代表取締役会長 兼 社長 小出 伸一は、「パンデミックが終息しても、“どこからでも”は変わりません。変化がますます大きくなる時代にあって、経営の舵取りを素早く実行し続けるためには、データに基づく意思決定が必要になります」と話します。

 

 

 

 

Cloud 3.0の世界において、人はどこに居ても、テキスト/ビデオチャットで仕事をすることができます。お客様もオンラインですから、どこからでもお客様とつながれます。私たちが提供するCustomer 360のコンセプトは、お客様を中心にすべてのデータを一元的に視覚化し、お客様を成功に導くプラットフォーム。もちろん、「どこからでも」、「データドリブンに」です。そして、いまやお客様体験のあらゆるシーンはデジタル化されています。お客様とつながり続け、最高の体験を提供し続けることを、私たちは強力にサポートしていきます。

 

 

 

 

小出 は、「ビジネスは社会を変える最良のプラットフォーム」という弊社の信念についても紹介しました。企業活動が世界を変える大きな原動力となるという考え方です。さらに、セールスフォース・ドットコムは創業以来、1-1-1モデルを推進しています。従業員は就業時間の1%をボランティア活動に充て、ソフトウェアの1%を非営利組織に無償提供し、株式の1%を寄付しています。


最近の例では、この活動の一環として、全国の保健所に「新型コロナ保健所業務支援システム」を無償提供しました。今回のイベントでも「1 Action, 1 Smile 募金キャンペーン」を実施。本キャンペーンに参加いただくと、1シェア100円換算でセールスフォース・ドットコムが放課後NPOOに寄付するという「社会をより良くするためのアクション」です。キャンペーンは6/30(水)まで実施中です。詳しくはこちらをご覧ください。

 

 


Day1「ビジネスの成功をどこからでも」


今回のイベントは、1日ごとにテーマを設定しました。初日は、「あらゆるものがデジタルでつながり、どこからでもサービスを提供できる時代において、企業はいかに顧客とのつながりを深め、持続的成長を実現していけば良いのか」という大きなテーマを設け、今回のイベント全体の方向性を示せるような、DXとビジネス変革というトピックを中心に据えました。

注目セッション: Salesforce & Tableau で進化する次世代のデータ活用 セッション番号

追記

株式会社SUBARU 専務執行役員 CIO IT戦略本部長 兼 経営企画本部副本部長 臺 卓治様をお迎えし、Tableauによるビジネスの可視化について紹介しました。データドリブン経営を目指すために、データの視覚化は一丁目一番地になります。セールスフォース・ドットコムに加わったTableauは、その表現力の高さと使い勝手の良さから大きな注目を集めているようで、このセッションを筆頭にTableau関連は人気が高い傾向にありました。

 

Day2 「ビジネスは変革のためのプラットフォーム」


人びとの生活や価値観が大きく変化し、ビジネス環境の不確実性が高まる中で、企業の持続的成長を実現するためのサステナビリティ経営が注目されています。そこで、2日目は、企業が本気で社会を変えていくために、今何をすべきかと考えを深めるセッションをそろえました。

注目セッション: 知りたい!隣のテレワーク!一歩先行く企業が語る成功の秘訣とは?

労務管理クラウドの株式会社SmartHR カスタマーサクセス オペレーション 阿部 みなみ 様、および研磨製品メーカーのMipox株式会社 Future of Mipox(FOM) XS-1"観る"プロ マネージャー 村山 健太様をお迎えし、Salesforce Anywhere(Quip)を活用した新しいコミュニケーションのやり方と、テレワークを円滑に進める秘訣をシェアしていただきました。

 

Day3「Cloud 3.0時代のDX」


Cloud 3.0は、米国本社CEOのマーク・ベニオフの言葉で、クラウドのバージョン番号です。Cloud 1.0は、B2B/B2Cを問わず、クラウドがビジネスのプラットフォームになった時代。2000年代から兆しが見え始め、2010年代前半に確立しました。2.0は、それにモバイルとソーシャルが加わった状態。いまはまさにこの段階です     。それが3.0になると、「どこからでも働けるようになる」ように進化します。3日目は、Cloud 3.0時代のテクノロジーを活用した最新の働き方や経営のあり方、そしてAIやビッグデータの活用、データドリブン経営、DX成功のヒントについて紹介しました。

注目セッション: PayPay銀行が目指す Customer360

PayPay銀行は、2021年4月に社名を変更して新たに生まれ変わった銀行です。インターネット専業のため、お客様と対面することはありません。その中で、顧客接点を改善し、常にお客様により良い体験をしてもらうために、同行はSalesforceを採用しました。このセッションでは、IT本部 開発管理室長 兼 開発四部長 近藤 毅宏様とCX本部 CX統括部 CX推進グループ長 小林 裕治様をお招きし、ITとお客様戦略の2つの視点から、同行の改革について語っていただきました。

 

Day4 「先駆者と共に成功を」


最終日となる4日目は、「先駆者と共に成功を」をテーマに設定しました。先駆者のことを、私たちはTrailblazerと呼び、共に改革を進める仲間という敬意を持って接しています。この日は、日本市場においてSalesforceの成功を支えてきた開発者やシステム管理者など、Trailblazerの皆様をお迎えし、先進事例やSalesforce活用のポイントやキャリア、自己実現のヒントなどをご紹介いただきました。

注目セッション:Salesforce で使える全 BI とその効率的な活用のコツ

株式会社リバネス 取締役CIO 吉田 丈治様より、SalesforceのBI機能を使った視覚化についてご紹介いただきました。吉田様は長くBI機能を活用されていて、社員以上に製品を知っている方です。リバネス様の取り組みはセールスフォース・ドットコム社内でも評判で、広くノウハウをシェアしていただく貴重な機会になりました。

 

バーチャルEXPO


Salesforceの最新情報を紹介する16の製品ブース、39社のパートナーブースが並ぶEXPO会場をオンライン空間に表現しました。オンラインゲームのプラットフォームを使って作り込んだ3D空間では、フロア内を自由に動き回ることができ、各ブースを訪問すると、動画を視聴したりチャットで質問したりすることができます。

本バーチャルEXPOの様子は6月30日までご覧いただけます。

 

 



担当者より

過去最大のオンラインイベントとなったSalesforce Live: Japan。新型コロナウイルスにより時代の不確定性が増す中であっても、時代をリードしようとチャレンジを続けるTrailblazersの皆様のお話に、私自身たくさん背中を押され、小さくとも明日の変化に繋がるアクションを行っていきたいと強く思いました。